電子ペーパーコンソーシアム https://epaper.jbmia.or.jp Wed, 31 Mar 2021 08:05:34 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.1.1 北海道東海大学 https://epaper.jbmia.or.jp/words/%e5%8c%97%e6%b5%b7%e9%81%93%e6%9d%b1%e6%b5%b7%e5%a4%a7%e5%ad%a6/ Mon, 18 Jun 2007 07:58:48 +0000 https://epaper.jbmia.or.jp/?p=372 北海道東海大学で行われた実験の概要(2004年11月19日)
目的:
北海道東海大学で松下電器製「ΣBook」を使用した講義が行われているという情報を得、電子書籍を読む
以外の用途に向けての実態を把握すると共に新たな使用シーンに向けた要求・ヒントをを得ること。
実験の背景:
同実験は、平成15年度経済産業省地域新規産業創造技術開発費補助金「マルチモーダルインターフエ-ス型
電子教材の研究開発」の一環。
株式会社ハドソンとがツールとハードウエアを提供、北海道東海大学にて実使用するかたちで行われている
平成16年下期から本格的に使用が開始し、ΣBookを100台用意した。
実験現場概況:
・訪問した教室の出席者14名(女性1名)
・講義開始時に講義内容が事前にインストールされたΣBookが学生に配布される。講義終了後回収される。
・講義コンテンツは12ページの資料で写真が10枚ほど。講義は馬渕教授が板書きしていくのを学生が紙
ノートを取る、という一般的なスタイルで進められていた。
・教授の行動では特記すべき点はあまりなく、ページを進むときに「右矢印を押して」というハードウエア操作
について声をかける程度であった。
学生の同実験に関する感想:
・基本的にディスプレイ部に関する指摘が多く、やや暗く、文字も見にくい、などの感想があり、カラー表示や
描画速度向上などに関する要望が多い。
・さらにペン入力、ネット接続、動画・音声機能などが必要と感じたものに挙げられた。
ソフトウエア性能については、既存のPCやPDAに相当する機能の提供を求める声が多かった。
また教科書としては良いが、ノートも必要など筆記性そのものの価値に関するコメントも多かった。
馬渕教授の同実験に対する感想:
・ハードウエア性能に関しては操作性は全く問題がないものの、写真や図表を用いるにはカラー表示は必要。
また紙プリント使用と比べて視線を合わせるチャンスが少なくなったとの実感がある。
本格導入のためには強制的に使わせないと現実的には無理で現時点では「興味のある人は」と促す程度では
広まらないだろうとのこと。コスト面でテキスト用に大量のコピー、プリントが不要となってコスト効果が大きい。
PCでも講義は可能だが、PCを全員に購入させることは現実的ではない。総じて電子ペーパーデバイスは
時間とコストの節約になりうるとの見解を示した。
調査訪問WG-2メンバー所感まとめ:
・ΣBookの使用には、教科書としてあるいは副教材としてほとんど違和感なく使っているように見えた。
同大学での使われ方は、紙の教科書の代替品の域は出ておらず、電子教科書を使っているという雰囲気は得られない。
・教育現場への本格的導入には、強制的に導入させるための仕組みがインフラも含めて必要。

参考文献:平成16年度拡大する電子ペーパー市場と機械産業の取り組みについての動向 調査研究報告書
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浜松市 https://epaper.jbmia.or.jp/words/%e6%b5%9c%e6%9d%be%e5%b8%82/ Mon, 18 Jun 2007 07:57:57 +0000 https://epaper.jbmia.or.jp/?p=370 浜松市の実証実験(2006年9月30日~10月9日)
目的:浜松市で、「電子ペーパー」を公共掲示板に利用して利用して街の活性化に役立てる実験を行う。
実験の概要:
電子ペーパー4枚を1セットにして同市内の駅構内やデパートなど人通りが多い4カ所に設置。
近くに無線LAN基地局を置いて、午前、午後、夕方と時間帯に応じて表示内容を書き換えた。
表示内容は地域のイベントや買い物情報、市役所カラのお知らせなど。地域の地震や台風、渋滞
などの情報を表示することも可能。
実験は浜松市と財団法人都市みらい推進機構、エックス都市研究所によって実施された。
今まで筑波大学石田教授の指導のもと、上記三者で準備委員会を設置して進めてきた。
電子ペーパー特徴:
(1)電源を切っても表示が長時間維持される。
(2)紙のように反射光で見るので見やすい。
(3)内臓電池長時間使えて電源工事が不要
(4)無線LAN(構内情報通信網)で表示内容が自由に変えられる。画面切り替え時のみ電力必要。
(5)A4サイズで厚さ4~9ミリ(日立製作所製)
実験状況まとめ:
白黒のA4サイズ表示ということで見た目は地味。実験では立ち止ってみる通行人の姿が少なく、
もっと注目されるコンテンツの開発や展示方法などがこれからの課題

参考文献:浜松市商工部中心市街地活性化事務局報道発表 東京新聞夕刊2006/11/6
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東京電機大学 https://epaper.jbmia.or.jp/words/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e9%9b%bb%e6%a9%9f%e5%a4%a7%e5%ad%a6/ Mon, 18 Jun 2007 07:57:13 +0000 https://epaper.jbmia.or.jp/?p=368 東京電機大学での実証実験
目的:
従来紙の教科書で行われている授業を、電子書籍を用いた教科書に置き換え、紙の教科書と比較して電子化された
教科書の特性を見いだすことを目的とした実験を行った。
実験条件:
従来紙で行われているコミュニケーションを、強制的に電子ペーパーに置き換えてみるとどうなるかを、問題意識として
7名程度の受講者を想定したゼミ形式の授業を通じて、ペーパーライクディスプレイの教育利用を実践する。
電子ペーパーのモノクロ、リライタブルという表示特性だけを用いた検証実験でもある。
実験概要:
1.作業補助学生が教科書本文をLIBRIe用に変換し、被験者全員に配布する。
2.説明担当学生がLIBRIeで教科書本文を読み、レジュメ(資料)を作成する。
レジュメのファイル(MS-Word)を作業補助学生に送る。
3.作業補助学生がレジュメのデータをLIBRIe用に変換し、配布用メモリースティックに記録。
4.授業に先立ち、レジュメのデータを各自がLIBRIeにコピーする。
説明担当学生が教科書本文とレジュメを読みながらゼミを行う。教科書本文を読み、詳しい説明などは
作成してきたレジュメで補足説明を加え、ディスカッションを行う。
5.以上の授業内容を約90分間、12週にわたって行う。
最後の週には、LIBRIeのみ参照可の筆記試験を行う。
6.紙の本とどのよう違いが見られたのか、事前調査に基づいた、フォーカスグループインタビューを行う。
ゼミの実施概要:
被験者は東京電機大学理工学部情報社会学科3年生7名、全員出席
11週に渡ってゼミ形式の授業を行い、6週目に見学会。10週目にインタビュー、12週目に試験を行った。
ゼミの教科書として使用したのは、斉藤嘉博著、「メディアの技術史」東京電機大学出版局である。
インタビュー:
紙の教科書と比べて満足な点は、「薄い」、「小さい」、「何冊分も持ち歩けること」、不満足な点は、「書き込みが
できない」、「目次がない」「目的の位置までの移動が大変」など。操作性は反応速度が遅い。LIBRIeの直して欲しい点は
「メモ帳機能が欲しい」、「カラー化」「反応速度の向上」「画面の大きさ」という回答であった。特に紙の教科書で出来る
ことがLIBRIeでできないことがあげられた。
考察:
LIBRIeを教科書として用いるときにページの概念がないため生徒に読んで欲しいページの位置を指定することができない
またコンテンツの離れた場所を相互に参照する機能がない。授業中に離れた箇所を指示して読ませる目的では
利用できない。さらにLIBRIeで問題になるのは、マーカーや書き込み機能がないということである。マーカーを引き、書き
込みを行うことで能動的に学んでいくことが求められる。必要不可欠な機能である。

参考文献:平成17年度拡大する電子ペーパー市場と機械産業の取り組みについての動向 調査研究報告書
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JR東京駅 https://epaper.jbmia.or.jp/words/%ef%bd%8a%ef%bd%92%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e9%a7%85/ Mon, 18 Jun 2007 07:56:08 +0000 https://epaper.jbmia.or.jp/?p=366 東京駅「動輪の広場」で実証実験(2005年12月)
電子ぺーパー導入の狙い:
「メモリー性」、「高反射率」、「低消費電力駆動」の特長を活かし、紙媒体のディジタル化市場を創生する。
主用途及び市場:
電車内、駅構内、アミューズメント施設、ホテル/商用施設、オフィス/関連施設
商品化計画:
2006年4月 量産開始予定
予定の電子ペーパータイプ:
・メモリー性モノクロ反射型表示(日立製作所)
・電池寿命;1日数回書き換えの場合、一度の充電で半年~1年の動作が可能
・サイズ13インチ(A4)、解像度1024х768(XGA)、薄さ6mm、重量≦500g
・超小型無線回路搭載(11b)
今後の課題:
・カラー化
・大画面化   最低A3、できればA2,A1。オフィス用ならA4も可能。
・フレキシブル性  大画面で耐久性、軽量化のためフレキシブル基板が必須。局面表示のニーズはあるが主流でない。

参考文献:平成17年度拡大する電子ペーパー市場と機械産業の取り組みについての動向 調査研究報告書

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フォトクロミック https://epaper.jbmia.or.jp/words/%e3%83%95%e3%82%a9%e3%83%88%e3%82%af%e3%83%ad%e3%83%9f%e3%83%83%e3%82%af/ Wed, 13 Jun 2007 02:15:18 +0000 http://smt.gob.jp/wp/?p=110 Photochromic
フォトクロミック化合物を用いたメディアに光を照射することによって書換えを行なうリライタブルペーパーの表示方式。
無色透明状態のフォトクロミック化合物に紫外光を照射すると化合物は発色状態となり、画像が書き込まれる。発色状態の化合物に可視光を照射すると化合物は消色状態になり、画像が消される。
発色状態の色相が異なる分子構造の化合物を組み合わせることによりカラーの表示も可能になる。
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磁気泳動 https://epaper.jbmia.or.jp/words/%e7%a3%81%e6%b0%97%e6%b3%b3%e5%8b%95/ Wed, 13 Jun 2007 02:10:48 +0000 http://smt.gob.jp/wp/?p=105 じきえいどう

磁気感熱方式(サーモマグ)参照。

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サーマル リライタブル https://epaper.jbmia.or.jp/words/%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%9e%e3%83%ab%e3%80%80%e3%83%aa%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%bf%e3%83%96%e3%83%ab/ Wed, 13 Jun 2007 01:41:07 +0000 http://smt.gob.jp/wp/?p=91 Thermal Rewritable

熱に反応し化学変化または物理変化を起こす高分子材料をシート状に形成し、該シートへの加熱・冷却方式をコントロールすることにより、可逆的に発色及び消色状態をコントロールし書換えを行なうリライタブルペーパーの表示方式。

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サーマル リライタブル(白濁) https://epaper.jbmia.or.jp/words/%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%9e%e3%83%ab%e3%80%80%e3%83%aa%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%bf%e3%83%96%e3%83%ab%ef%bc%88%e7%99%bd%e6%bf%81%ef%bc%89/ Tue, 12 Jun 2007 15:00:57 +0000 http://smt.gob.jp/wp/?p=99 高分子材料として熱に反応して物理変化を起こす長鎖低分子(高級脂肪酸)を用いたサーマル リライタブル方式のメディア。
熱可塑性高分子中に長鎖低分子を分散しこれをシート状に形成する。該シートへの加熱・冷却方式をコントロールすることにより、可逆的に発色及び消色状態をコントロールし書換えを行なうことが可能となる。
メディアを加熱した後に急冷または徐冷を行ない、長鎖低分子粒子と熱可塑性高分子の海面に空隙を発生又は消滅させることで発色または消色状態ができる。
空隙がある場合では光の散乱により白濁となり発色状態となる。空隙がない場合は光は散乱せず透明状態となり消色状態となる。
参考文献:面谷 信,『紙への挑戦 電子ペーパー』,森北出版(2003)
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サーマル リライタブル(ロイコ染料) https://epaper.jbmia.or.jp/words/%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%9e%e3%83%ab%e3%80%80%e3%83%aa%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%bf%e3%83%96%e3%83%ab%ef%bc%88%e3%83%ad%e3%82%a4%e3%82%b3%e6%9f%93%e6%96%99%ef%bc%89/ Tue, 12 Jun 2007 15:00:48 +0000 http://smt.gob.jp/wp/?p=102 高分子材料として熱に反応して化学変化を起こすロイコ染料と顕色剤(酸性化合物)を用いたサーマル リライタブル方式のメディア。
これをシート状に形成し、該シートへの加熱・冷却方式をコントロールすることにより、可逆的に発色及び消色状態をコントロールし書換えを行なうことが可能となる。
メディアを加熱するとロイコ染料と顕色剤が結び付いて発色状態になる。加熱状態から急冷すると両材料は結びついたまま安定状態になり発色状態を維持する。加熱状態から徐冷すると両材料は分離して消色状態となる。
参考文献:面谷 信,『紙への挑戦 電子ペーパー』,森北出版(2003)
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強誘電(性)液晶(FLC) https://epaper.jbmia.or.jp/words/%e5%bc%b7%e8%aa%98%e9%9b%bb%ef%bc%88%e6%80%a7%ef%bc%89%e6%b6%b2%e6%99%b6%ef%bc%88flc%ef%bc%89/ Thu, 07 Jun 2007 07:37:29 +0000 https://epaper.jbmia.or.jp/?p=336 自発分極を有し、かつ外部電場の印加でその自発分極の向きが反転する液晶。特定の分子構造を持つカイラルスメクティック液晶が強誘電性を示し、代表例はカイラルスメクティックC(Sc)液晶である。液晶が強誘電性を発現するのに必要な条件を要約すると、次のようになる。
(1)傾斜角(チルト角)を持つスメクティック液晶相を示す。
(2)液晶分子は末端部に不斉炭素を含むカイラル分子から成る。ただしラセミ体を形成しないこと。
(3)液晶分子は分子長軸に垂直方向の双極子モーメントを有する。[1]
強誘電性液晶は液晶材料の中でも比較的規則正しく液晶分子が並んでいて、電場印加時に、高速光スイッチング現象(通常1msを切る)やメモリ現象(電場を切っても分子配向が維持される)などの電気光学現象が見られ、これらを強誘電性電気光学効果と呼ぶ。電場無印加時の初期分子配列の相違から非メモリ(単安定性)型とメモリ(双安定性)型に大別される。
強誘電性液晶の双安定性を表示に応用する場合、液晶化合物(一般には混合物として使用される)のチルト角の大きさによって、複屈折型と、二色性色素を添加するゲスト・ホスト型の二通りに分類される。[2]
06年、シチズン時計が強誘電液晶を使ったメモリー性パネルの開発を発表している。

参考文献:[1]液晶の基礎と応用、松本正一・角田市良、工業調査会 [2]液晶入門、中田一郎・堀文一・向尾昭夫、幸書房
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