設立の趣旨
一枚のシート状のものに、電子的に文字や画像を表示したり、更新したりできる「電子ペーパー」というアイデアがあります。森林資源の枯渇などで、将来紙が使えなくなる可能性もあり、国内外で多くのメーカーが電子ペーパーの開発に取り組んでいます。
2003年に、ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)に「電子ペーパー懇談会」が発足しました。JBMIAは、タイプライタ、ワープロ、複写機、プリンタといったドキュメント関連機器に深く関わって参りました経緯から、紙の特性を生かした電子表示媒体としての「電子ペーパー」の可能性と特性に着目し、各企業が共同で、調査・研究を進めていこうということになりました。
当初、研究しようとしたことは、以下のものです。
- 何故、紙がドキュメントメディアとして強いのか、紙の特長、強みを研究する。
- その上で、電子ペーパーが持っている今までのメディアに代わる強みと特長は何かを追究する。
- そして、電子ペーパーはどのような場面で活用されるのか、その普及シーンを想定する。
- ユーザーのニーズは何か?電子ペーパーに対して持つイメージと期待はどんなところにあるのかを調査する。
- さらに、電子ペーパーのあるべき姿と形、機能、ユーザーの使い勝手を研究する。
- 問題点や課題を把握し、ビジネスモデルを構築し、市場での実証を行う。
この懇談会は、2006年に「電子ペーパー・コンソーシアム」に名称が変わり、引き続いて、研究・調査を進めています。
2006年以降、「新しいメディアとしての可能性」についての探索的な議論が活発になりました。
今後、電子ペーパーコンソーシアムは、電子ペーパー研究の「ハブ」となって、企業間、国際間の交流、技術・ビジネスの両面からのアプローチを積極的にすすめてまいります。
今回、ホームページが立ち上がり、Web 上での情報提供を充実させて行きます。ご関心のある企業・個人の方は、お問い合わせください。