セイコーインスツル(SII)が、ドット・マトリクス方式のメモリー性液晶を搭載した棚札端末「EL-2110/EL-2120」と双方向の無線通信が可能な電子棚札システムを開発し、東芝テックが「Rashela(ラシェラ)」の名称で,2009年4月1日に発売する。
棚札端末には、SIIが2008年12月に仏Nemoptic社からライセンスを取得した「BiNem技術」という双安定液晶技術を使ったディスプレイを搭載する。表示がドット・マトリクス方式のため、文字のほかに画像やバー・コード、QRコードなども表示できる。画素数は未公開。電源はコイン型のLi電池1個で、電池寿命は約5年間。
店舗に導入する場合、棚札管理ソフトウエアを実行するサーバー機を,既に導入済みのPOSシステムなどと接続する。東芝テックがメイン・ターゲットとして想定する平均的な規模(500m2程度を想定)のスーパーマーケット1店舗に、棚札端末1万台のシステムを導入するときの初期費用は1800万~2300万円。ほかにテックエンジニアリングによる保守費用が必要。
SIIは今後、より表示面積が大きく、部分的にカラー表示が可能な電子棚札端末も追加する予定。
2009年2月4日 SII プレスリリース
2009年2月4日 東芝テック株式会社 プレスリリース
2009年2月6日 Tech-On!サイト