用語集

表示原理_液晶方式

強誘電(性)液晶(FLC)

自発分極を有し、かつ外部電場の印加でその自発分極の向きが反転する液晶。特定の分子構造を持つカイラルスメクティック液晶が強誘電性を示し、代表例はカイラルスメクティックC(Sc)液晶である。液晶が強誘電性を発現するのに必要な …

高分子分散強誘電液晶

強誘電液晶(別項参照)を特殊なポリマーによるネットワーク構造体内に分散させたもの。高分子分散液晶と同様の技術。NHK技術研究所では、分子配向を伴う光重合相分離法により、共有電液晶内に分散したモノマーを光重合させた上で凝集 …

高分子分散液晶(PDLC)

液晶層中に特殊なポリマーによるネットワーク構造体を形成させたもの。ポリマーネットワークの作用により、液晶分子の配列が不規則な状態を誘起して光を散乱させる。この散乱は、紙がセルロース繊維による光の散乱反射で白さを発現してい …

マイクロカプセル化コレステリック液晶

コレステリック液晶(別項参照)をマイクロカプセル化してポリマー中に分散させたもの。富士ゼロックスが光電変換層と組み合わせた光書き込み型シートを学会や展示会で発表している。

複屈折型強誘電性液晶

強誘電性液晶のうち、チルト角が比較的小さく、直交させた2枚の偏光板の下では、複屈折により光の透過が最大、すなわちコントラストは最大となるもの。 薄膜セルを形成することで発現されるが、基板間を1~2μmという非常に狭いギャ …

反強誘電性液晶

一般的なTN(Twisted Nematic)液晶とは異なり、電界に対する応答性や、電界を解除した際の戻り特性が優れているため、高速な画面書き換えが可能。また、IPS(In-Plain Switching:光軸に対して垂 …

コレステリック液晶

液晶状態の一つ。語源は、コレステロールの水酸基をハロゲンで置換したハロゲン化合物や脂肪酸、炭酸とのエステル化合物などのコレステロール誘導体の多くが液晶性を有することにある。コレステロール誘導体に限らず、分子内に不斉炭素を …

高分子強誘電性液晶

高分子化合物の鎖に、低分子の強誘電性液晶(別項参照)分子を結合させた、側鎖型液晶ポリマー。[2] メモリ性を有する。出光興産が開発を行っていた。 参考文献:[2]液晶入門、中田一郎・堀文一・向尾昭夫、幸書房

ゲスト・ホスト型強誘電性液晶

強誘電性液晶のうち、比較的大きく、1枚の偏光板と色素の二色性を利用して偏光軸と吸収軸を一致、もしくは直交させることにより最大のコントラストが得られるもの。量産性の点で有利な4~16μmの厚いセルギャップにおいて安定した双 …

カイラルネマチック液晶(CN液晶)

コレステリック環を持たないが、コレステリック液晶相を示す液晶材料である。層状の構造を持たずに平行配列しているネマチック液晶に、液晶分子にねじれを付与するカイラル剤と呼ばれる添加剤を加え、旋光性を持たせることで作製すること …

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